武部修久

武部修久

NOBUHISA TAKEBE

武部 修久

「楽しくも厳しい環境が、左官職人としての自分自身を成長させてくれます」



43歳
鏝頭補佐

形のないものを作っていく左官の魅力

形のないものを作っていく左官の魅力
―武部さんの前職と、梶原組に転職をしようと思ったきっかけを教えてください。

武部:以前は建築業に関わっていまして、コンクリートの流し込みをする「型枠大工」をしていました。
雨が降ると休みになるので、妻の実家の左官屋から「手伝いに来いよ」と誘われたのが左官に興味を持つきっかけでした。
型枠大工はすでに決められた形のあるものを組むだけだったので、形のないものを自分の腕で作っていく左官の魅力にとりつかれましたね。

ある日、仕事の請負単価の相場を調べようと思って、インターネットで検索していたら、たまたま梶原組のホームページを見つけたんです。
で、社長のブログが面白くてつい読みハマってしまいまして(笑)。
そこで社長が発信していた梶原組の仕事や技術について読み続けているうちに、ここで左官の修行をしたいなと思って転職を決めました。

特殊なこと「だけ」ではない

特殊なこと「だけ」ではない
―会社に対して、入る前と入った後の印象はどうでしたか?

武部:入る前に求めていたのは、人間関係が良くて楽しいところがいいなと思っていました。実際、面白い人たちばかりでしたね(笑)
凄い職人さんたちばかりなのはブログを読んで知っていたので、自分の腕でついていけるのかなあという不安はありました。
入社後はなんとかついていけていますが、経験のないことはきっちり教えてもらいました。
特殊な技術や新しい素材が多いので、自分でやっても分かりませんよね?厳しくもあり丁寧に細かく指導してもらいましたね。

社長に見てもらって、「ここはこうやってするんやでー」とか「ここはあかんからこう直せー」とか指摘してもらいながら教えてもらいます。
社長は初めて面接で会いましたが、ブログを読んだ通りそのままの印象で「やっぱりかー!」って心の中で思いました(笑)。

社長は人として「デカい」なと思います。
いろいろな面に対して「俺に任せとけ」という親分肌なところが安心感につながっていますね。
―現在の仕事内容について教えてください。

武部:最近の仕事で多いのは、ベルギーの左官材「モールテックス」や「ビールストーン」を研いだり磨いたりすることです。
他にはイタリアの「バルペイント」も扱いますね。ただ、そういった特殊なこと以外にも左官仕事全般も幅広くします。
だから特殊なこと「だけ」というわけではないので、応募される方は気をつけてくださいね。

そういう特殊な案件も手掛けるので、今までいたところよりは厳しいと思います。
道具ひとつの扱いにしても手入れの細かいところまで厳しさが求められますし、自分自身のミスに対しても厳しいですよ。
もちろん理由のある必要な厳しさで、社内では徹底的に追及しています。
こういうところが、お客様に対しての満足度やクレームのなさにつながっているのだと思います。

上を目指せる現場

上を目指せる現場
―武部さんの憧れや目標となる人はおられますか?

武部:社長はもちろんですが、左官技術の上では梶原誠さんです。一緒に現場に出るのですが、すごい技術です。
平石健治さんも腕がいいです。すごく器用なんです。
この二人についていけるような職人になりたいと思っていますし、負けたくないと思っています。
それでも付いていくのが必死です。

左官は奥が深すぎて、上を目指せば目指すほどゴールが見えなくなります。
自分がレベルアップしたら、またその上を目指していくので、いったい後どれくらいで一人前になれるかはわからないですね。
成長すればするほど、まだその上を目指していきたいので。
以前の自分よりは出来るようになったと思いますが、またこれからもどんどん上を目指していきたいですね。
―それでは、これから梶原組への入社を希望される皆さんにメッセージを!

武部:梶原組はいろいろな特殊な仕事をできるので楽しいと思います。
最初は難しいと思いますが、全てにおいて勉強をして、必死になって覚えようという気持ちが必要ですね。
そんなヤル気のある人と一緒にお仕事がしたいです。